どれだけ早く、どれだけ遠くまで走るかではありません。多様性と一貫性は、ランナーとしての成長の鍵です。 いかなるランニング計画も、ゆっくりと長く、速く短く、また異なるインターバルやスピードを含むといった、異なるタイプの走りに役立ちます。どのタイプの走りでも、その内容に合った指標をウォッチ画面に表示し、適切なトレーニング表示にしておくことができます。
異なるトレーニング画面の表示は、ランニングウォッチを使用する上で、優れた利点と言えます。いつでも重要な指標に集中することが出来るのです。例えば、もし攻めた走りをしている場合、前回のトレーンニング時よりも早いペースで走っていることを確認したいですよね。
どのポラールのスポーツウォッチでも(もちろん新製品のPolar PacerやPolar Pacer Proでも)、トレーニング中にどの指標を表示させるか、トレーニング画面をカスタマイズすることができます。
どういった表示がどのようなトレーニングに合うのかイメージしてもらうために、新製品のPolar PacerとPolar Pacer Proを使って、5種類のトレーニング内容に合わせた表示をご紹介します。まず、トレーニング表示をカスタマイズするためには、“Polar Flow > スポーツプロファイル > カスタマイズしたいスポーツプロファイルの編集 > 表示させるデバイスを選択 > トレーニングビュー” の順で進みます。これらの変更は、PCでもスマホのアプリでも編集可能です。
さて、Polar Flowの準備はできましたか?それでは、始めていきましょう。以下の画像はPolar Pacer Proのものですが、Polar Pacer でも表示の見え方は同じです。
基礎的なトレーニング表示
1.距離 2. ペース 3. 時間 4. 心拍数
なぜこれらの表示が基礎になるのでしょうか?
もし一つだけトレーニング表示を選ぶとしたら、これを使用してください。これは、高い信頼性と広い用途に使用できる主力の内容になります。
ランニングトレーニングのゴールを設定するのには主に2つの方法があります。それは距離と時間です。例えば、10キロマラソンにするか、60分マラソンにするか。この基本的な表示の中にその両方が入っているのは、それが理由です。
また、トレーニングの強さも決めておかなければなりません。通常、走行中のペースを決めておくか、心拍ゾーンを決めておきます。
これらの4つの値をトレーニング表示に設定しておけば大丈夫でしょう。
インターバルトレーニング表示
1.ラップ距離 2. ペース 3. ラップタイム 4. 心拍数
多目的に使用できるトレーニング表示
この表示は、先ほどご紹介した基礎的なトレーニングの表示のものと似ていますが、距離と時間が入っていません。そのかわりに、ラップ距離とラップタイムに注目しています。
また、インターバルトレーニングをしていなくても、今から行うトレーニングの表示に使用することができます。ただ、走行途中に新たにラップを開始しないでください。ラップ距離とラップタイムは全体の距離と時間を示してくれます。
インタバールトレーニング中に何に注目するべきでしょうか?
次の段階にいつ進むか決めるためにラップ距離とラップタイムを利用してください。トレーニングの強度を測定するためには、ペースと心拍数に注目してください。
プログレッシブランのトレーニング表示
1.距離 2. Last automatic lap time前回オートラップタイム 3. Automatic lap speed平均オートラップ速度/ペース4. 心拍数
プログレッシブランとは?
プログレッシブランとは、ランニングを通してトレーニングの強度をあげていくものです。トレーニングの始めのうちは、新鮮で体にエネルギーがみなぎる感じがするでしょう。始めは速く走っていても、だんだんと遅くなっていくかと思います。
これに負けないように、プログレッシブランのトレーニングの効果を楽しみましょう
もしランニングコースがペースに影響を与えない場合、1キロごとにその前よりも早く走ってみましょう。もし出来ない場合は、ペースが落ちないようにだけ注意しましょう。これが効果的なトレーニング結果を得られる方法です。
プログレッシブラン中に注目した方がいいこことは?
適切なトレーニング表示はペースコントロールに役に立つでしょう。距離は、自分が今どのくらい走っているか、そして心拍数は、あとどのくらい激しく動けるかの参考になります。もし、Polar Flowでオートラップを1キロごとに設定していれば、前回オートラップタイムは効果的にペースを教えてくれます。(前の1キロを何分間で走ったか、のように。)
平均オートラップ速度/ペースも同じように、今のペースを教えてくれます。前回オートラップタイムと平均オートラップ速度/ペースを比較し、ペースが上がってきているか確認してみましょう。
POLAR PACERとPOALR PACER PROでオートラップを測る
オートラップは、Polar Flow > 設定 > スポーツプロファイル> スポーツを選ぶ から設定できます。Polar Pacer と Polar Pacer Proでは、例えば、1キロごと、もしくは5分ごとにラップを計測するといったように、時間または距離に基づいたオートラップを設定することができます。
ランニング計測トレーニング表示
1.ラップタイム 2. 心拍数
ひたすら走り続ける
ハードなインターバル走行はランニングトラックで行われることがほとんどです。この目的は、例えば、45秒でハーフラップを走るような、特定の距離を特定の時間で走ることです。この時、距離を計測するのにランニングトラック上の目印を使用しているので、GPSは必要ありません。
ランナーにあるよくある間違いとして、走り始めは全力疾走でだんだんと遅くなるという現象がありますが、後々続かないようなペースで走り出すのはやめましょう。最後のインターバルで全力が出せることが大切です。
また、それぞれのインターバルでは徐々にスピードを上げていく必要があります。インターバルの間でスピードを上げていき、スピードが下がらないようにします。もしペースが上げられないとしたら、それは出だしに力を入れすぎたということになります。
何が大切かに注目する
インターバルトレーニングは、時にはとても負荷のかかる運動となりますが、自分が行っている動きに集中することが出来たら、最高の結果を得られるでしょう。だからこそ、このトレーニング表示には、ラップタイムと心拍数という2つの内容を表示させることに価値があるのです。あなたの身体が回復段階にある時は、この2つの内容のみ表示させることで、他のことにとらわれることが無くなるでしょう。
ファートレックトレーニング表示
1.時間 2. ラップタイム 3. ペースゾーン 4. 心拍数
ファートレックとは?
ファートレックとは、スウェーデンで開発されスピードプレイを意味します。ファートレックの目的は、長距離走の単調さを、ハードランとイージーランに分けることです。
ファートレックのトレーニングはウォーミングアップ、トレーニング、クールダウンの3段階に分けられます。トレーニングでは、ハードランとイージーランを行います。インターバルトレーニングとの違いはトレーニングで走る時間です。ファートレックトレーニングでは、どのくらい走るか自分で決めます。もし気分が乗っている場合は、長くハードな走りに挑みます。もしそうでもない場合、ハードなトレーニングは比較的短いようにします。
また、簡単かハードかの2つの代わりに、簡単、中、ハードの3段階の強度レベルに挑戦することも可能です。
ファートレックトレーニングは特定の心拍数でより早く走れるようにしてくれ、乳酸をもっと効果的に処理してくれます。そしてなんと言っても楽しい!それは覚えておいていてくださいね!
スピードプレイの時に何に注目すべきか?
トレーニングでは時間を知ることが大切です。よく、40分のファートレックトレーニングのように、特定の持続時間を目指し、それを異なる強度で走る短いトレーニングに分割することがあると思います。
強度を変えるたびに新しいラップで計測を開始することいいでしょう。そうすると、ラップタイムは、どれだけ長く一つのトレーニングを続けられたかを計測してくれます。
心拍数はどれだけ早く走ったからと言って、急には変化しません。参考になるのはペースゾーンです。始めは速く走り、ペースゾーンまで心拍数を上げます。その後はどの心拍ゾーンでトレーニングを行っているかに注目しましょう。ハードなトレーニング内容で心拍ゾーンが4まで上がるのに対し、簡単な内容では心拍ゾーン2でトレーニングを行えているのが理想的です。
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ポラールのブログで紹介される内容は、必ずしも全ての方に当てはまるわけではございません。新しいトレーニングを試す際には、事前に医師やトレーナーと相談してください。